大手管理会社の三菱地所コミュニティがオアシススタイルウェアの開発したスーツ型作業着「ワークウェアスーツ」をマンション管理員さんの制服として導入したそうです。

 何それ?という方も多いと思いますが、この商品、実はTVのニュース番組や一般紙でも取り上げられている結構話題のアイテムであり、私も興味を持ちましたので、今回はこのスーツみたいな作業着について書いてみたいと思います。

 この作業着、簡単に言えば作業着としての機能をもったスーツに見える服、ということになるのですが、作業着のもつ「カッコ悪い」「汚そう」「身だしなみがちょっと・・・」といったネガティブなイメージをひっくり返すことを目的に開発したそうです。

 しかし、私などは作業着に対してそんなイメージを持っておらず、機能的で活動的というどちらかと言えば良い印象を持っています。
 現に普段はスーツですが、軽作業をするときや冬場はワイシャツの上に作業着を羽織っているくらいです。

 この商品を開発した会社の親会社はマンションなどの水道工事などを本業としており、同社の若手社員などからは従来、作業着で出勤するのは恥ずかしい、仕事の後デートなので全身着替えてから帰る、などといった声があったそうです。

 確かに作業着は仕事以外の場所へ行くには不向きだと思いますし、若い人からすればおしゃれじゃないという感覚も理解できるような気がします。

 そして、開発陣は若い女性トップを筆頭に女性が中心とのことで、私の感覚など完全にずれているのでしょう。実際に今年3月の発売以降、売れに売れているそうです。

 実際に着用している職人等にも変化があったようで、ジャケットを着ているので身だしなみをちゃんとしなければいけないという意識となり、職人を受け入れる顧客にも評判が良いとのことです。
 そう言われれば私もだんだんカッコいいと思うようになってきました。

 結局、スーツとしてのきっちり感と作業着としての機能性を両立させたコンセプトは既にありそうで過去にはなく、ニーズもなさそうでしっかりあったのでしょう。
 考えてみればこの作業着は作業もするけど接客もするといったマンションの管理員さんなどにはピッタリですもんね。

 この商品、マンション管理や不動産業界でどんどん普及するような気がします。
 順調に売れれば他社も同じコンセプトの商品を出して価格もこなれるでしょうし、そうなれば私も1着買ってみようかな、などと考えています。

(石井孝典)